新安全基準で防火強化、建設中の高層ビルも




ミャンマー消防局とヤンゴン市開発委員会(YCDC)は、ヤンゴンで17日発生した建設中の最高層コンドミニアムの火災を受け、高層ビルの防火に関して新たな安全基準を発表した。ミャンマー・タイムズ(電子版)が20日伝えた。

 消防局によると、新基準は全国の12階建て以上の高層ビルが対象。建物の完成後でよかった消火用の配管設備や消火器の設置は、今後は建設段階から設置が義務づけられる。さらに、消防局による立ち入り検査も、入居者が入る直前だけでなく、建設途中でも実施される。高層ビルを建設する業者は、消防局の認可が必要となり、より厳格な検査を受けることになる。

 高層ビルプロジェクト品質管理委員会(CQHP)とYCDCも、安全・消防検査体制を強化する方針を示している。CQHPのキン・マウン・ティン会長は、「開発業者と建設現場の安全性について協議していく。いくつかの建設中の高層ビルの防火対策は不十分で、違反事例も数件見つかった」と話した。十分な安全対策を講じなかった開発業者は、CQHP規則に従い処分を受けることになる。

 火災は17日朝、ミャンマーで最高層となる予定のマヤゴン郡区の34階建てコンドミニアム(分譲マンション)「ダイヤモンド・インヤパレス」の建設現場で発生。約4時間後に消し止められた。22階部分で床に落ちた照明から引火、保管されていた合板700枚や材木10トンに燃え移ったと見られている。警察は19日、現場監督を業務上の過失容疑で逮捕、その後、保釈した。

NNA

ヤンゴン当局、大型商業施設の防災点検強化



ミャンマーの最大都市ヤンゴンの消防当局は最近相次いで起きた火災を受け、大型商業施設に対する防災管理点検を強化している。26日付ミャンマー・タイムズ(電子版)が報じた。
 ヤンゴンでは23日、中心部の大型商業施設「ジャンクション・スクエア」で火災が発生、数百人の買い物客が避難する騒ぎとなった。火元は最上階のレストランとみられているが、火災警報器やスプリンクラーが作動しなかったという情報もある。死傷者は出ていない。
 消防当局の幹部は、「ショッピングセンターに対する防災管理点検は半年に1回は行い、必要があればさらに頻繁に実施している」と説明。ジャンクション・スクエアの防災設備が作動しなかったかどうかについては、「今回の件はまだ調査中」だとして明言を避けた。
 これに先立つ17日には、北部マヤゴン郡区で建設中のコンドミニアム(分譲マンション)「ダイヤモンド・インヤパレス」の22階部分で火事が起きている。こちらも数時間後に消し止められたものの、急増する高層ビルの安全性に懸念が広がったため、消防当局とヤンゴン市開発委員会(YCDC)は先に、高層ビルの防火に関する新たな安全基準を発表した。
 高層ビルプロジェクト品質管理委員会(CQHP)のキン・マウン・ティン会長は、「消防当局は全ての防火設備が整わない限り、テナントに入居許可を与えない」と指摘した上で、「当局ができることには限りがある」としている。

NNA

Posted by hnm on 木曜日, 12月 03, 2015. Filed under , , , , . You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0

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