「チャウピューSEZ」来年2月にも第1フェーズ着工か
bcjpnok, bcjpnon, Khin San Myint, MaungSoe, Nan Kham Mo Tun 日曜日, 12月 06, 2015

A jetty for oil tankers on Maday island, Kyaukphyu Township, Arakan State, October 7, 2015. (Photo: Soe Zeya Tun / Reuters)
2016年2月より着工予定
中国主導で行われているミャンマー西部ラカイン州の「チャウピュー(Kyaukphyu)経済特区(SEZ)」開発について、ミャンマー政府が議会に承認を求めていることを、12月4日にミンテイン(Myint Thein)鉄道省副大臣が明らかにした。
「チャウピューSEZ」は1,737ヘクタールの土地に深海港、工業団地、統合住宅地の3つで構成され、チャウピューの8.5Km南に工業団地、12Km南に統合住宅地、深海港はメイド島の北とYanpyeの北に2港建設されるという。
基本プランは、農業ベースの開発区であるYanpyeとエコツーリズムの開発区であるManaung、産業を開発区であるKyaukphyu(チャウピュー)という3つの町を対象としている。
第1フェーズとして2016年2月より、100ヘクタールを利用して工業団地の建設に着工する予定。プロジェクト全体では20~30年かかるとされる。
有益な拠点として期待がかかる一方、不安材料もあり
既に開発が進められている日本主導の「ティラワSEZと」、近隣国の経済回路終着点となるタイ主導の「ダウェイSEZ」と共に、チャウピューSEZ開発はミャンマーの3大SEZとして注目度が高い。
特に、ASEANからインド・中東・欧州へと抜ける玄関口として、グローバルな展開を画策する企業にとっては有益な製造拠点となる。
また、ラカイン州やミャンマーの経済を向上させるだけでなく、ASEAN経済統合の向上にも期待がかかる。
一方、アラカン国民党(ANP)のBa Shein議員は、政府が地元住民にプロジェクトの影響を説明する必要があると慎重な態度を示した。
さらに、チャウピューと中国雲南省昆明をつなぐ鉄道開発の覚書が失効したとの報道もあり、暗雲が立ち込めている模様。
来春にも新政権が誕生するミャンマー。今後の展開に注目が集まる。