2大都市に内陸通関施設、政府が入札開始



ミャンマー政府は、内陸部で貨物の保管・通関手続きを行うドライ・ポートと呼ばれる施設の整備に向け、開発業者を決める入札を行うことを決めた。22日付の国営紙ニュー・ライト・オブ・ミャンマーを通し、ミャンマー国鉄が国内外の企業を対象に関心表明書(EOI)の申請を受け付けると明らかにした。ミャンマー政府が表明していた物流インフラ整備計画が動き出す。
 ミャンマー国鉄は同紙で、国家開発計画に沿って貨物輸送体制を構築するため、最大の都市ヤンゴンのヨワタージーと中部マンダレー管区のミェンゲにドライ・ポートを整備すると発表。建設と運営を担う業者の選定に向け、9月19日の午後2時までEOIを受け付ける。事前選考を行った上で入札を実施する方針だ。
 ミャンマー政府は物流インフラの整備を急ぐ意向を示しており、ドライ・ポートの設置に加え、鉄道でのコンテナ輸送を拡大するために線路の補修に乗り出す。来年末に迫った東南アジア諸国連合(ASEAN)の経済統合を控え、2014年度(14年4~15年3月)中に整備を終えたい考えだ。
 ミャンマー国内では鉄道網の整備が遅れていることもあり、貨物の輸送には主にトラックが使われるが物流コストが高く、内陸部で物流市場を拡大するには抜本的な改善策が必要といわれる。商業省は先ごろ、コメを中国に運ぶ費用は1トン80米ドル(約8,100円)に達し、船でアフリカに運ぶより高いとの調査結果を示していた。

NNA

Posted by hnm on 火曜日, 8月 26, 2014. Filed under , , , . You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0

人気の投稿

.

2010 . All Rights Reserved. - Designed by