日本の専門家にも声をかけてほしかったですね。これが本当に石器時代のものと判定されたら、大変なことになります。 世界遺産どころのレベルではありません。
bcjpnok, bcjpnon, bcjpnoo, Han Sein, Ko Naing, MaungSoe 金曜日, 6月 12, 2015
石器時代の壁画を発見か
今、静かな話題になっているのが石器時代のものと推測される壁画が発見されたというものです。
以下はセブンデーに掲載されていた長い記事をまとめたものです。
<歴史的、考古学的に貴重な石器時代の壁画が発見された>
発見された場所は、マンダレー管区とシャン州の境界付近、ユワーガン郡の高さ2,000フィート以上の山岳地帯。マンダレー管区ウンドゥイン郡と隣接している。
壁画はミッター郡トードゥイン村に住むウインボーさん(地元の住民)により3月末に発見された。
シャン州南部、ダヌ自治区内のユワーガン郡カンバーニ村から北へ3マイル離れた山の中に巨大な岩の塊があり、その側面に壁画が描かれている。
この巨岩から7マイル離れた場所に有名なピャダーリン洞窟があり、この洞窟内にも壁画が描かれているが、今回見つかった壁画とは描き方の手法が明らかに異なっているという。
以前からこの山岳地帯で竹や薪を採っている木こりや猟師から巨大な岩石に壁画があることが伝えられていた。
巨大な岩石の塊は3つあり、高さ9フィート、幅14フィートの大きさ。象を描いたものが1つ、その他の動物、手の形、はっきり見えない絵が複数残っている。
大きく描かれた象の絵は肉眼ではっきりと確認できるという。
考古学研究者のソーナインさんは「これは歴史的に非常に重要な資料になる。ピュー時代のものよりずっと古い。この絵の描き方から古代の人々の生活や思想、発想の方法を推し量ることができる」とコメント。
5月26日、27日、文化省の考古学研究・博物館管理局の副局長を団長とする専門家による視察団が現場を訪れた。この結果、この壁画は石器時代のものであると確認した。
同局のアウンアウンチョー副局長は「石器時代の壁画も素晴らしいが、その時代に使用されていたと考えられる道具や武器も数点発見された。この地に何千年も前から人々が住んでいたことの証になる」とコメント。
一方、考古学者のソーナインさんは「何年前のものかを正確に知るには最先端の技術を使用して調べるしかない。周辺の有機物に含まれる炭素から出る放射線量から測定する。石器時代の前期のものかどうかは専門家の鑑定を待たなければならない」と説明した。
現場は急峻な山々が続く森の中にあり、徒歩で片道3時間の道のり。周辺には大きな岩が点在し、その中で特に大きな岩3つに壁画が描かれていた。
(要約終わり)
これが本当に石器時代のものと判定されたら、大変なことになります。
世界遺産どころのレベルではありません。
いやあ、ミャンマーって本当に不思議です。
そこら辺を掘り返すと、天然ガスが出るわ、石油が出るわ、何百年前の遺跡は出てくるわ、ですからね。
しかし、これは外国投資家にとってひとつの大きなリスクになっています。
例えば、ある地域で不動産開発をして土地を掘り返しているときに、天然資源または古代遺跡が発見された場合、工事は中止しなければならないのです。
そして、政府による調査、判断を待つことになりますが、工事は最低1年は中断されるでしょう。
最悪の場合、別の場所でゼロから再スタート。。。。。ということになります。
外国投資法にもこの点が明記されていますからね。
いやあ、本当に不思議な国です。
日本の考古学研究の専門家に是非、鑑定してもらいたいです。
石器時代の壁画の調査をタイ、豪の専門家に依頼
(6月9日/7Day Daily)
5月に発見された石器時代のものと推測される壁画について、詳しい鑑定を行うため外国の専門家に依頼したことが文化省の発表によりわかった。
文化省のエーミンチュー大臣は「シャン州で見つかった壁画は7つある巨岩に描かれている。壁画に使われた絵の具の成分から描かれた時代を特定できていない。そのため、タイとオーストラリアの専門家を招聘し鑑定してもらうことにしている」と発言した。
6月6日、文化省大臣をはじめとする視察団が石器時代の現場の壁画を視察した。
(翻訳終わり)
ついに石器時代に描かれた壁画に対して、外国の専門家による鑑定が行われます。
本当に石器時代のものかどうか、今から期待でわくわくです。
しかし、絵の具で描かれているという点には引っ掛かりました。
どんな絵の具かわかりませんが、天然の顔料で描かれていることは確かで、4千年前のものが現代まで消えないで残るのか、という疑問が出てきました。
(私はてっきり石に彫刻したものだと思っていました)
それから、招聘されたのは日本ではなくタイやオーストラリアの専門家だったことにちょっとがっかり。
日本の専門家にも声をかけてほしかったですね。
ミャンマー政府は何かあると、オーストラリアに協力を依頼することが多いです。
この前、大統領奨学金の受給者全員を国費留学に派遣することが発表されました。(20人くらい)
そのうち、ほとんどの生徒がオーストラリアの大学に留学することになり、残念ながら日本の大学は一人もいませんでした。 留学先として日本はあまり期待されていないということでしょうか。
東京外国語大学、筑波大学、宮崎大学、APU、国士舘大学。。。。。皆、MOUを交わしているのですが。