法王に次ぐ枢機卿、ミャンマーやトンガから選任

ミャンマー・ヤンゴン教区のマン・ボ大司教(CNS)



法王フランシスコは14日、バチカンのサンピエトロ大聖堂で、新枢機卿20人の叙任式を行った。

 ミャンマーやトンガ、アフリカの島国カボベルデから初めて選任されるなど、途上国を重視した人選となった。

 叙任式で法王は、枢機卿の責務について「名誉職のようなお飾りではない」と強調、「いかなる不正も容認しないように、強い正義感を持つ必要がある」と述べた。

 枢機卿は、カトリック教会内で法王に次ぐ地位で、80歳未満の者は新法王を選ぶ会議「コンクラーベ」の投票権を持つ。今回選任された20人のうち、80歳未満は15人で、このうち9人が途上国の出身者だった。

読売新聞

【バチカン1月5日CNS】教皇フランシスコは新たに15人の教皇選挙権がある枢機卿を任命し、多様な地理的配分をさらに進めた。15人は「各大陸の14カ国から選ばれ、ローマの教会と世界にある部分教会との不可分な絆を示している」。
15人の他に教皇フランシスコは、80歳以上で教皇選挙権のない枢機卿も5人を任命した。歴代教皇は、こうした任命で、聖職者たちの学術的功績または他の貢献を顕彰してきた。
教皇は1月4日、バチカンのサンピエトロ広場に集まった人々と共にした「昼の祈り」の後に新枢機卿の任命を発表し、2月14日に、枢機卿会議の席で公式に親任することを明らかにした。
今回の任命で、教皇はちょうど1年前に始めた枢機卿任命の傾向をさらに進め、南側の貧困国の教会指導者を徐々に増やしている。バチカンの報道担当官を務めるフェデリコ・ロンバルディ神父(イエズス会)によると、アフリカのカボベルデやオセアニアのトンガ、ミャンマーからの任命は史上初だという。
2月14日の枢機卿会議の時点で、80歳未満の枢機卿の総数は125人になる。枢機卿は80歳の誕生日を迎えるまではコンクラーベ(教皇選挙)に参加することができる。福者パウロ6世教皇が有権者数を120人に制限したが、後継者の教皇たちは時折、その制限を超える任命をしてきた。
教皇選挙権がある新枢機卿のうち3人がアジアからで、ベトナム・ハノイ教区のグエン・バン・ニョン大司教、ミャンマー・ヤンゴン教区のマン・ボ大司教、タイ・バンコク教区のクリアンサック・コーウィタワーニット大司教。ラテンアメリカから3人、アフリカから2人、オセアニアから2人が選ばれた。
地理的転換は顕著に続いていて、今回の任命で、欧州と北米の教皇選挙権がある枢機卿の比率は56・8%となり、1月4日時点の60%を割り込むことになる。
こうした転換は、教皇フランシスコの姿勢が、教会が急成長しているアフリカとアジアや、世界の40%のカトリック信者が暮らし、自身の出身地でもあるラテンアメリカを重視していることを示す。
ローマ教皇庁の高官で任命されたのは、最高裁判所長官のドミニク・マンベルティ大司教だけだった。教皇庁高官で教皇選挙権のある枢機卿は総人数の4分の1。

カトリック新聞オンライン

Posted by hnm on 日曜日, 2月 22, 2015. Filed under , , , . You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0

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