タムラ製作所がEMS事業:自社製品の生産と両輪で



タムラ製作所(東京都練馬区)は、現地のアース・インダストリーズ・ミャンマー(EIM)と合弁で10月に設立した子会社アース・タムラ・エレクトロニック(ミャンマー)で、ミャンマーで生産を希望する顧客向けのEMS(電子機器の受託製造サービス)を始めると発表した。中国への生産集中リスクを分散するため、自社製品のトランスや温度ヒューズも生産する。
 合弁相手のEIMは、タムラとの長年にわたる協力関係を通じてタムラ製品の生産ノウハウを熟知し、ミャンマーの有力企業として現地事情にも精通。合弁会社ではその優位性を生かし、自社グループの電子部品生産だけでなく、EMS事業も手掛ける。合弁会社の資本金は171万6,000米ドル(約1億8,000万円)で、タムラが60%、EIMが40%を出資。最大の都市ヤンゴンの南ダゴン郡区にある南ダゴン工業ゾーン1に拠点を置く。
 人件費高騰をはじめとするチャイナリスクを抱え、ミャンマー生産に人件費や運営面で魅力を感じる一方、インフラ整備の遅れや、設備投資の問題でミャンマー進出を躊躇(ちゅうちょ)している企業に対し、リスクと原価を低減できるEMS生産を提案していく。
 EMS事業の第1弾として、佐鳥エス・テック(横浜市港北区)と電動工具用トリガースイッチのEMS生産契約を締結、生産を開始する。同社は佐鳥電機(東京都港区)の中核製造子会社で、電動工具用トリガースイッチを主力に、産業機器向け各種スイッチを設計・製造している。
 タムラは中国に多数の拠点をもつほか、東南アジアではシンガポールやマレーシア、タイに拠点を持つ。

NNA

Posted by hnm on 水曜日, 11月 12, 2014. Filed under , , . You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0

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