“南シナ海”で議長声明 ASEAN会議が閉幕
bcjpnoa, bcjpnon, bcjpnoo, Han Sein 木曜日, 11月 13, 2014
ミャンマーで行われていたASEAN=東南アジア諸国連合の一連の会議は13日、南シナ海問題の平和的解決に向けた「行動規範」策定のための交渉を加速させることを確認するなどの議長声明を採択して閉幕しました。
ミャンマーの首都ネピドーではASEAN首脳会議や日本や中国、韓国、アメリカの首脳らが出席する東アジアサミットなどが行われました。
一連の会議では南シナ海の領有権をめぐる問題について、日本やアメリカが名指しこそ避けましたが、中国の海洋進出を念頭に、一方的な行動を自制するよう呼びかけ、ASEAN諸国からも法に基づく解決を望む声が多くあがりました。
これに対し中国側は、「直接の関係国による協議を通じて解決されるべき」と主張。一方で、ASEAN諸国に対し1兆円以上の優遇融資や無償資金援助を表明するなど、豊富な資金力を背景に地域への影響力拡大を図っています。
13日発表されたASEAN首脳会議の議長声明では南シナ海問題の平和的解決のための「行動規範」の策定に向けた交渉を加速させることを確認。また、新たにイスラム過激派組織「イスラム国」やエボラ出血熱の脅威に対し、ASEANが一致して対応することなども盛り込み、一連の会議は閉幕しました。