貨物大手の米UPS、ミャンマー市場参入





物流大手の米UPSは19日、ミャンマーで貨物の輸送事業に乗り出すと発表した。得意の航空輸送に加え海上輸送も手掛ける。経済成長を背景に物流需要が拡大すると判断した。独DHLやデンマークのAPモラー・マースクなども進出しており、ミャンマーの物流市場で世界的大手の争いが本格化する。
 ミャンマーでは2011年の民政移管で海外からの投資が急速に拡大しており、経済特区の開発など製造業を誘致する動きも強まっている。中国など近隣諸国などとの貿易額も増加している。国際通貨基金(IMF)によると、今年の経済成長率は8.5%に達する見通しで、UPSはミャンマーの物流需要が爆発的に伸びると判断した。
 同社の南アジア地区のサプライチェーン業務を担当するマリー・イェオ副社長は、「ミャンマーで信頼できる貨物輸送サービスを求める声が強まっている」と進出理由を説明。UPSアジア・パシフィックの国際貨物部門のジェフ・マコースティン社長は、「ミャンマー事業の開始で、アジアのサービス体制が強化される」と述べた。
 物流世界大手では、DHLが昨年、ミャンマー最大の都市ヤンゴンに全額出資子会社を設立したほか、今年5月にはマースクもヤンゴンに拠点を開設した。マースクによれば、ミャンマーでは20年までにコンテナ貨物輸送量が現行比4倍の60万FEU(40フィートコンテナ換算)まで増大する見通し。

NNA

Posted by hnm on 水曜日, 8月 20, 2014. Filed under , , , . You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0

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