和平プロセスに影 ミャンマー連続爆発 武装勢力強硬派か




【シンガポール=吉村英輝】ミャンマーの最大都市ヤンゴンの高級ホテルで米国人女性が負傷した爆発事件から21日で1週間が過ぎた。容疑者の男(27)は60年以上も政府と闘争を続けてきた少数民族武装勢力、カレン民族同盟(KNU)の元メンバーと判明。政府との和平プロセスに反発するKNUの一部強硬派の関与も指摘されており、外資参入で熱を帯びるミャンマー経済に冷や水を浴びせかねない状況だ。
 ミャンマー警察当局は18日、拘束した男がヤンゴンの観光名所の仏塔「シュエダゴン・パゴダ」など4カ所に爆弾を仕掛けたことを認めたと発表した。
 男はKNU幹部の指示で500ドル(約4万9千円)の報酬を受け、「外国人に不安を抱かせ、海外の投資を妨害したかった」と動機を述べたという。
 ミャンマーでは今月、未遂を含め10件以上の爆発事件があり、3人が死亡。警察はKNUの組織としての関与に「確証はない」と強調しており、ミャンマー政府として、和平プロセスに悪影響が出ないよう細心の注意を払っている様子がうかがえる。
 KNUも20日の会見で男は元兵士と認めたが、ある商人の依頼を受けた単独犯であるとして組織の関与を否定し、政府との停戦合意を堅守すると強調した。
 一方、ミャンマー反政府系「イワラジ」誌は「他の少数民族武装勢力と組んだKNUの強硬派が背後にいる可能性がある」と指摘、KNUの内部対立が背景との見方も浮上している。
MSN Japan

Posted by hnm on 火曜日, 10月 22, 2013. Filed under , , , . You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0

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