まさに「なんちゃってウイスキー」と名付けても良いくらいです。



大手ウイスキー会社が原料を密輸入、摘発を受ける


(5月13日発行/The Daily Eleven)


国内大手のウイスキー醸造会社が原料を密輸入していたことが発覚した。不正貿易撲滅統制チーム(モバイルチーム)が摘発した。

密輸入を行っていたのは、国内で最も人気のあるブランド「グランド・ロイヤル」ウイスキーを醸造しているIBTC(International Beverage Trading Company)グループの傘下にあるMyanmar Distillery社。同社が密輸入したのはウイスキーの原料となる原液(エッセンス)。輸入先はタイ。

タイ国境の町コータウンから出航した貨物船に香料という名称で積まれた貨物をヤンゴン港で検査したところ、香料ではなくウイスキーの原液(エッセンス)だった。

密輸された原液の量は32,000リットル。分析の結果、アルコール含有量は33~80%であった。

Myanmar Distillery社はタイのビア・チャーンと合弁でビールの製造販売の事業を行う権利を得ている。

(翻訳終わり)


ウイスキーの原液っていったい何でしょうか。自分には全く想像できません。


ウイスキーを醸造するためになぜタイから原液を輸入しなければならないのでしょうか。


ネットで調べたところによると、砂糖工場から出る副産物(モラセス)からエチルアルコールができることがわかりました。

ミャンマーのウイスキー会社の醸造場はだいたい砂糖工場の近くに建てられています。

もしかして、ミャンマーのウイスキー会社はこのエチルアルコールにタイから輸入した原液(ウイスキーの香りをつける)をミックスしてウイスキーを作っているのではないでしょうか。(推測です)

これは、英国や日本で醸造されているウイスキーとは全く性質が異なるものです。

まさに「なんちゃってウイスキー」と名付けても良いくらいです。

これが、ヤンゴン市内の酒屋やシティマートなどのスーパーで1瓶1,000チャット(100円)くらいで販売されています。

たぶん、体に悪いだろうなあ。。。。。と思うのですが、今のところ健康被害は聞いていません。

まさか、ヤンゴン市内在住の日本人で「グランドロイヤル」ウイスキーを飲んでいる人はいないと思っていたのですが、いました。

なんと、うちの学校の女性の先生です。(今は日本に帰国済み)

聞くと、毎日1瓶飲んでいたそうです。

「体に悪いから、絶対に止めたほうがいい」と忠告しましたが、その後どうなったのかわかりません。



国内のマスコミも、ミャンマー産のウイスキーがどのような製造過程を経て作られているのか、きちんと取材したほうが良いと思います。

(と言ってもほとんどの民間メディアや新聞社がウイスキーメーカーから大量の広告収入を得ているので、追及は無理かもしれません。もらっていないのは7 day くらい)


さて、今回摘発されたIBTCという会社ですが、メルセデスベンツやマツダの総代理店もやっています。(別の会社名ですが)


やはりミャンマーでは提携先の会社をよく調査しないと大変なことになります。



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Posted by hnm on 水曜日, 5月 27, 2015. Filed under , , , , . You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0

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