カールスバーグ、現地生産ビール2種発売
bcjpnok, bcjpnon, bcjpnoo, Han Sein, MaungSoe 木曜日, 4月 23, 2015

デンマークのビール醸造大手カールスバーグが、先の水掛け祭り(ミャンマー正月、ティンジャン)に合わせて現地生産ビール2製品を発売した。免許取得手続きが遅れ、発売が数カ月ずれ込んでいた。外資メーカーがミャンマーでビールを生産・販売するのは初めて。ミャンマー・タイムズが22日に報じた。
発売したのは「ツボルグ」と、ミャンマー向けブランド「ヨマ」の2種類。ツボルグはたる、缶、瓶、ヨマはたると缶でそれぞれ販売した。将来は旗艦ブランド「カールスバーグ」もミャンマー市場に投入する計画。
カールスバーグのロイ・バガッティニ・アジア担当上級副社長は、「われわれはミャンマーの発展を注意深く見守ってきた。今が投資に最適なタイミング」とした上で、「ミャンマーのビール市場が経済成長とともに力強く伸びることを期待している」と述べた。
カールスバーグは2013年1月に、ミャンマー・ゴールデン・スター(MGS)グループと合弁でミャンマー事業を展開することで合意。最大の都市ヤンゴンの北に位置するバゴー管区にビール工場を建設することを決め、同年10月から工事を進めた。工場への投資額は5,000万米ドル(約59億8,000万円)。出資比率はカールスバーグが49%、MGSが51%。
ミャンマーのビール市場は、国軍系複合企業ミャンマー・エコノミック・ホールディングス(MEHL)傘下の「ミャンマービール」がほぼ独占。同社は「タイガービール」もライセンス生産する。オランダのハイネケンも現地生産の準備を進めている。
調査会社ユーロモニターによると、ミャンマーのビール市場規模は闇市場を除くと、13年時点で1億7,200万リットルで、09年から年率5.5%のペースで拡大している。市場全体の売り上げは13年時点で2億6,500万米ドルと、09年から年率14%のペースで拡大。14~18年は年率21%の伸びが予測されており、18年には6億7,500万米ドルに到達する見込みという。

