輸出主導経済へ初の国家戦略
bcjpnob, bcjpnoo, Han Sein 金曜日, 4月 17, 2015

ミャンマーは同国初の国家輸出戦略を策定した。ニャン・トゥン副大統領は「輸出主導の経済を構築し、成長と繁栄につなげる」と述べ、同戦略が貧困解決や地方開発などにつながるとの見解を示した。現地紙ミャンマー・タイムズが報じた。
同戦略の策定に中心的な役割を果たした商業省によると、同国は今後5年間、天然ゴム、コメ、豆類・油糧種子、林産物、水産物、繊維・縫製品、観光の7分野の成長に注力。さらに資金調達、品質管理、貿易促進と輸送力、貿易情報と宣伝の4項目を「分野横断の機能」に指定し、新設したミャンマー貿易開発委員会が後押しする。
専門家は現在のミャンマーの輸出について、付加価値、生産性、品質が低く、鉱物など一次産品に偏っていると指摘。「戦略策定で付加価値向上と貿易多様化への道筋ができた」と述べ、戦略の実行が国内経済の成長と開発、好条件の雇用創出につながるとの見解を示した。
昨年4月~今年2月の輸出額は約101億ドル(約1兆2015億円)で前年同期比約7200万ドル減と伸び悩んだ。輸出増を実現できるか、今後は政府の実行力が問われていきそうだ。

