ミャンマーでは他人がすることに対して、クレームをつけることはタブーとされています。 私はこの点が国の発展を阻害しているもっとも大きな原因だと思います。





国が発展しないのは国民にも責任あり

上の写真は昨日撮ったものです。


道端に無造作に置かれている氷の塊については、7年前のブログで書いたとおりです。




念のため、コピベ↓


朝、モヒンガー(ミャンマー風そうめん)を食べに行くとき、途中の道ばたに氷が置いてあるのをいつも見かける。
最初は何とも思わなかったが、よく考えてみると変だ。
付近には所有者らしき人はおらず、そのまま放ってある。
しかも、氷の下には敷物など何もなく、直に地面の上に置いてあるのだ。
ときどき犬が近づいてきて、おしっこをかけている。
(写真の犬ではありません)

この氷は一体、何のために使うのだろうか。

生徒に聞いてみてびっくり。
これはジュースなどの飲み物に入れるのだそうだ。

ええ~!? さっき犬がおしっこしていたよ。
地面には犬がうんちしたり、どぶからさらった泥があったりで汚いと思うけど。

妻に聞いてみたら、これはミャンマーでは普通のことで珍しいことではないのだとか.....
氷をくだくときに、水で洗うから汚くはないとのこと。

日本人からすれば、少なくとも地面にゴザを敷くとか専用の受け台でも置いてほしいところだ。

それにしても、なぜ氷屋はいつもこの道ばたに放って行くのだろうか。
すぐ近くに喫茶店があるのだから、そこで受け取ってもらうことができないのだろうか。
受け取る人がなぜ立ち会わないのだろう。
お金の受け渡しはどうやっているのだろう。
謎は深まるばかりである。


(コピペ終わり)


今日、言いたいのは「不衛生だ」ということではありません。


7年前から改善がなされず、まったく進歩していないことを言いたいのです。



日本だったら、道行く人たちがこれを見て屋台の店主に

「食品に使用する氷をこのような状態にしているのは不衛生だから、ゴザを敷くなり、受け台を作るなりして、もっと衛生に気をつけるべきだ」

と注意するでしょう。  


いや、保健所の人も黙っていないでしょう。



ミャンマーでは他人がすることに対して、クレームをつけることはタブーとされています。


私はこの点が国の発展を阻害しているもっとも大きな原因だと思います。


とかく人間は自分がやっていることは全て正しいと思いがちです。


そんなとき、他人が注意することで間違いに気づくことがあるものです。


日本は消費者がとてもうるさく、ちょっと製品に不具合があっただけでクレームがじゃんじゃん寄せられます。



しかし、そうすることでメーカーは改善に改善を重ねて優れた商品を作るようになります。



最近の紙おむつの例(中国人が日本で買いあさっている)を見てもわかるように、日本の製品は世界でトップクラスです。



一方、ミャンマーでは誰もクレームをつけないので、売る方は何も努力しません。


これでは、外国の市場に出せるような商品はできません。



実は、先日学校の近くに開店したレストランでピザを食べたのですが、しょっぱくて食べられたものではありませんでした。


そこで、私は店員にクレームを言い、店内にあったアンケート用紙に「しょっぱくて食べられません」と書きました。


このことをアシスタントに話すと、

「え~っ? アタシそんなこと書けません。だって店の人に悪いですもの。ミャンマーではいくらまずくても、何も言わずに帰ります」



ミャンマー人のこの変な「優しさ」がかえって国の発展を阻害していると思うのです。



この国で今、もっとも必要なのは、カスタマーは遠慮なく不都合、不具合を伝えること、そして作る側、サービスを提供する側は、カスタマーの言うことを真摯な態度で聞き入れること、そして改善に努めること、だと思います。



そろそろ「ミャンマーが発展しないのは政府のせい」と言うのはやめていただきたい。


政府は改革に努力していのですから、国民のほうも改革しなければなりません。




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Posted by hnm on 月曜日, 8月 31, 2015. Filed under , , , , , , , . You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0

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