ミャンマーでは何に対しても品質に関する意識が非常に低かったのですが、



中国への正式な米輸出が今年から始まる


ミャンマーから中国へは国境貿易を通して毎年100万トンの米が輸出されていますが、今までのは密輸でした。

(ミャンマー側は正式な輸出、中国側が密輸)



輸出される米は砕米率25%の低級米で、米食ではなく主にお菓子の原料として使われていました。


両政府間の話し合いの結果、今年の3月または4月から海上貿易ルートを通して正式に米輸出が開始されるのだそうです。


中国側からの割り当ては年間100万トンということなので、国境貿易の米と合せると200万トンになります。


これはミャンマーの農業関係者にとっては画期的な転機になると思われます。



ただ、正式な輸出となると、中国側の検査基準をクリアしなければなりません。


ミャンマーの米の品質は様々な問題があるため、決して良いとは言えません。



● 砕米の割合が高い → 籾の乾燥方法(天日干し)や精米方法に問題がある。


● 黒米、石、などが混ざっている → 色彩選別機、石抜き機が設置されていない。


● 虫が入っている → 包装技術、貯蔵方法に問題あり


ミャンマー米協会は「中国は品質検査が甘いから大丈夫」と言っていますが、これは楽観すぎます。


ブログ主の見解は、MAPCOなど特定の会社以外の米は中国の品質基準を満たしていないのではないかと推測しているのです。


ですから、最悪の場合、全部はねられるか、ほんの一部しか合格しないのではないかと予測しています。



ミャンマーでは何に対しても品質に関する意識が非常に低かったのですが、今回の中国への米輸出は品質が大切だということを国民に知らせる(目を開かせる)絶好の機会になると思います。



そのような意味で、今回の中国への米輸出は非常に注目しています。



追記)


昨日の国営新聞にエヤーワディ管区ピャーボン町の精米工場で日本製(サタケ製)の色彩選別機を導入したという記事が出ていました。


やっと品質に関する意識が芽生えたということでしょうか。





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Posted by hnm on 月曜日, 2月 02, 2015. Filed under , , . You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0

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