王子、ティラワに第2工場:2拠点体制で包装事業注力へ
bcjpnob, bcjpnoo, Han Sein 火曜日, 2月 10, 2015
王子ホールディングスは6日、ミャンマー最大の都市ヤンゴン近郊のティラワ経済特区(SEZ)内に、段ボール加工を含む総合パッケージング事業を手掛ける現地法人と新工場を開設すると発表した。総投資額は800万米ドル(約9億円)。王子はヤンゴン北部のミンガラドン工業団地にも段ボール工場を建設中。2拠点体制でパッケージング事業に注力する。
王子ホールディングスはこれまで培ってきた技術・事業ノウハウ・人材を投入し、国際水準の包装材のワンストップセンターをミャンマーに設立する。同国ではインフラの整備や裾野産業の成長が課題で、包装材分野でも近代的な加工設備を持つサプライヤーは限定的。特に高級品、輸出向けの包装需要に対応できる現地企業が大幅に不足していることから、ミャンマー初のSEZであるティラワSEZ内に、新工場を設けることにした。
現地法人「王子ミャンマー・パッケージング」は、2月にティラワSEZ内に設立する予定。資本金は800万米ドルで、マレーシア子会社の王子アジア・パッケージングと王子アジア・マネジメントがそれぞれ90%、10%を出資する。
王子ミャンマー・パッケージングは段ボール箱の製造・販売と紙パルプ、フィルム、その他包装資材の輸入加工販売を手掛ける。ティラワ工場の敷地面積は4万81平方メートル。11月をめどに着工し、来年4月の営業開始を目指す。
ヤンゴン北部ミンガラドン工業団地でも、王子GSパッケージング(ヤンゴン)の段ボール工場が5月に稼働する見込みとなっている。
王子ホールディングスは事業構造転換戦略の一環として、東南アジアとインドでパッケージング事業を積極展開。東南アジアにはパッケージング事業で20カ所の拠点があり、建設中のベトナム工場とミャンマーの2拠点を加えると、計23拠点となる見通し。