携帯で新サービス、MPTが通話料引き下げ
bcjpnok, bcjpnon, bcjpnoo, Han Sein 水曜日, 1月 14, 2015
ミャンマーの政府系通信会社のミャンマー郵電公社(MPT)は12日、携帯電話の新たなサービスを開始した。従来に比べ通話料金を引き下げ、インターネットの通信速度を高めた。市場競争が激化する中、新サービスを武器に顧客数の維持、拡大を狙う。
通話料を1分50チャット(約6円)から35チャットに、ショート・メッセージ・サービス(SMS)の送信料を25チャットから15チャットにそれぞれ下げる。また、インターネットの通信速度を256キロバイトから42メガバイトに高める。
インターネットについては課金の仕組みを見直し、料金体系を変えた。従来は1分4チャットという利用時間に応じた課金の仕組みを従量制に変更、利用料を1メガバイト(MB)あたり15チャットに設定した。30日間有効のインターネット・パッケージの販売も始めた。料金は利用量が400MBで5,000チャット、1ギガバイト(GB)で1万チャット。
KDDI、住友商事が出資するKDDIサミット・グローバル・ミャンマー(KSGM)の長島孝志最高経営責任者(CEO)が9日に最大の都市ヤンゴンで記者会見を開き、新たなサービスの詳細を説明した。
中島氏は「顧客は(携帯サービスの)新料金が打ち出されることを待ってきた」とした上で「当社は新しいサービスに自信を持っている」と述べ、ミャンマーの携帯市場での存在感を高めていくとの考えを示した。
ミャンマーの携帯市場では昨年8月にカタールのOoredooが、10月にはノルウェーのテレノールが新規参入し、既存プレーヤーであるMPTとの三つどもえの競争が始まった。外資2社は通話料などの引き下げを通じた顧客獲得戦略に打って出ている。MPTは生き残りに向け、競争力のある新サービスの実施が不可欠になっていた。
MPTは昨年7月にKDDI、住友商事と通信事業を共同展開することで合意した。3社は向こう10年間で約2,000億円を投じMPTの整備した通信インフラを改修、日本式のビジネスモデルで事業拡大を図っていくことにしている。
KDDIサミット・グローバル・ミャンマー(KSGM)の長島孝志最高経営責任者(CEO)