バゴーにビール新工場、サルウィンブランド
bcjpnoa, bcjpnon, bcjpnoo, MaungSoe 月曜日, 8月 25, 2014

ミャンマー地場のダイヤモンド・メイソン・インダストリーズは、最大の都市ヤンゴンの北部に位置するバゴー管区にビール工場を建設する。2016年末の完成を目指し、稼働後は「サルウィン(仮称)」ブランドのビールを生産する。ミャンマーではビールの生産が拡大しているが、消費は向こう10年で微増にとどまるとの予測もあり、新規参入企業の増加で競争が激化しそうだ。
20日付の現地紙デイリー・イレブンによると、ダイヤモンド・メイソンはバゴー管区にあるニャン・イン・ビレッジと呼ばれる工業区に工場を建てる。3,000万リットルの生産能力を想定、着工に向けて環境影響評価(EIA)を行っている。工事開始の時期や投資額など詳細は明らかにしていない。
同社のミン・バンヤー・ハン取締役によると、製造するビールを「サルウィン」ブランドとし、海外のビール会社とも連携しながらマーケティング活動を行う方針。サルウィンは、チベットを源流としてミャンマーの東部カイン州(旧カレン州)などを通ってインド洋に流れるサルウィン川にちなんだ名称。
ダイヤモンド・メイソンは昨年2月、ミャンマー投資委員会(MIC)からビール工場の建設認可を取得していた。
国家計画・経済開発省によれば、国内のビール生産は昨年4月~今年1月の10カ月間で10万4,100キロリットルとなり、前年同期から約3,800キロリットル増えた。欧州大手のカールスバーグやハイネケンが現地生産を始めることもあり、ミャンマーでのビール生産量は今後、大幅に拡大する見通し。
一方、消費量は当面、微増にとどまるとみられている。世界保健機関(WHO)は、ミャンマー人1人当たりの年間アルコール消費量は2025年時点で0.8リットルと、10年実績の0.7リットルからほとんど伸びないと予測している。