航空8社乱立、競争激化へ:国際展開には制裁の壁





ミャンマーの航空会社は8社もあるが、プロペラ機を中心とする小型機数機を保有する企業がほとんどだ。外国航空会社の地方空港乗り入れが進めば今後、生き残り競争が厳しくなると関係者はみている。地場航空の中には米国の制裁対象リストに載っている会社もあり、国際展開が難しい。アジアン・ウィングス・エアウェイズ(AWA)による全日本空輸からの出資受け入れも、競争激化を見込んだ生き残り策と言えそうだ。
 
 業界関係者からは、「ミャンマーの国内航空会社は、予想される破滅への道に備えるべきだ。なぜなら、彼らの提供するサービスはオンライン予約もできず、(東南アジア)域内で競争する企業のレベルを下回る」という意見や、「安全性への懸念もある。昨年12月、シャン州でエア・バガン(AB)が墜落事故を起こして2人が死亡し、国内キャリアへの不信感が高まった」という声が聞こえてくる。
 
 ■自由化に備え、全日空と提携
 
 東南アジア諸国連合(ASEAN)が目指す域内のオープンスカイ(航空自由化)政策がミャンマー国内でも実現すれば、競争はより厳しいものになりそうだ。ASEAN加盟10カ国は、域内経済をさらに活発化させるため、2015年から同政策を取ろうとしている。ASEAN各国は域内の他国の航空会社にも空港乗り入れの自由を与えなければならず、地元キャリアの優位性は損なわれる。
 「オープンスカイによる競争激化に備えて、全日空との資本提携に踏み切り、株式の49%を2,500万米ドル(24億5,000万円)で売却することで合意した」―。AWAエグゼクティブ・ディレクターのルウィン・モエ氏は、イラワジ紙に対して語った。
 AWAは11年に設立したばかり。全日空の成田~ヤンゴン線の旅客と、ミャンマー国内AWA便の乗り継ぎでも連携する。
 ルウィン・モエ氏は、「今後2年のうちに国際的なキャリアの新規乗り入れ・増便でミャンマーへの外国人旅客は増える。これはミャンマーの地元航空会社にとってチャンスで、利益をもたらす。ただ、国際キャリアが将来、地方路線にまで参入してくれば、ミャンマーの航空会社のシェアは低下するだろう」と予測している。
 
 ■米国の制裁対象も
 
 ミャンマーの航空会社にとって、国際線運航も困難な側面がある。民間最大手ABは米国の制裁対象リストに掲載されている。ヤンゴンやマンダレーへ乗り入れる外国航空会社は20社以上あるが、ミャンマーから国際線定期便を本格運航しているのは日本への就航が決まった国営のミャンマー国際航空(МAI)を除くと、一部がタイに乗り入れる程度。知名度も低い。
 
 イラワジ電子版によると、フラッグキャリアのМAIと国内線のミャンマー航空(МA)は、民間のカンボーザ銀行のアウン・コ・ウィン総裁がオーナーで、政府が一部を出資。他の国内航空6社の支配権は、かつての軍事政権に食い込んで成功を収めてきたビジネスマンの手に集中しているという。
 エア・カンボーザ(エアKBZ)は、МAIオーナーでもあるアウン・コ・ウィン氏、ゴールデン・ミャンマー・エアライン(GMA)は、KMAグループのキン・マウン・アエ氏が支配。ヤンゴン航空(YA)は、少数民族武装勢力のワ州連合軍(UWSA)と関係しており、米財務省の制裁対象リストに入っている。
 ABは、有力財閥トゥー・グループの総師テーザ氏がオーナー。同氏自身も制裁リストに掲載されている。リスト入りすると、国外売り上げのミャンマーへの送金が困難になる。同氏は、AWAの株式も一時掌握していたと伝えられている。
 エア・マンダレー(AМ)はミャンマー政府とシンガポール、マレーシア企業の合弁で運営されている。
NNA

Posted by hnm on 月曜日, 10月 14, 2013. Filed under , , , . You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0

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