国連が認める最貧国、インフラ不足。でも有望なミャンマービジネスの秘密。




世界中から熱い視線を注がれる最後のフロンティア、ミャンマービジネスの可能性を論じた一冊、『新聞では書かない、ミャンマーに世界が押し寄せる30の理由』(松下英樹・著 講談社)。

著者は、90年からミャンマーに通い始め、現地でいくつかの事業を手掛けたことのある、松下英樹氏。

現在は、日系初のベンチャーキャピタル、バガン・インベストメントの取締役執行役員として活躍中です。

本書は、そんな著者が、ミャンマーの現状と可能性を論じた一冊ですが、いやあ、驚きました。

以前、現地を訪問したという投資家の知人に、「ミャンマーはインフラがひどくてまだまだ投資は難しい」と言われていたのですが、確かにひどい。

ヤンゴンなどの都市部でも頻発する停電、死亡事故多発の「暗い」高速道路、ほとんど貸付業務を行わない銀行…。

想像以上にすごい環境のようですが、それが逆にそそられます。

現金決済のみだから売れる紙幣計数機、電力不足だから売れる発電機、慢性的な部屋不足で宿泊料が3倍になったホテルなど、まさに「不足はビジネスのはじまり」を思わせる事例が満載です。

なぜ国連が認める最貧国でも高級品が売れるのか、新車じゃなく中古車が人気なのかなど、日本の常識では理解できないミャンマーならではの事情が書かれており、じつに参考になります。

現地に進出したい日本企業が知っておくべき常識と法律が記されているほか、最後には、これから有望と目されるビジネス分野も示されており、ビジネス・投資の参考になると思います。

最後のフロンティア、ミャンマーに賭けてみたい方は、ぜひチェックしてみてください。


Posted by hnm on 金曜日, 7月 26, 2013. Filed under , , . You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0

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