<洋菓子>福岡の有名店、ミャンマー進出へ



ミャンマーに出店を計画している「ラ・ヴィ・アン・ローズ」の小田信也さん=福岡市博多区の同店で、
2013年7月22日、中山裕司撮影



福岡市の洋菓子店「ラ・ヴィ・アン・ローズ」(博多区住吉)が、早ければ今秋にもミャンマーに出店する。オーナーシェフの小田信也さん(45)は、民主化で経済発展が期待される同国で、福岡発の洋菓子が広がるのを夢見ている。

 小田さんは、同市のホテル日航福岡で修業を積み、2005年に独立した。アメ細工やチョコレート細工を施した個性的でおしゃれなケーキが評判となり、現在は本店のほか、同市・天神の岩田屋本館にも出店している。

 海外進出は昨夏から検討を始めた。小田さんが副会長を務め、同市内の若手経営者らでつくる「伽羅(きゃら)の会」の活動を通じて、日本国籍を取得したミャンマー出身者と知り合ったことが決め手となった。調理施設を1カ所にまとめるセントラルキッチン方式で複数店舗の展開を予定し、出店場所の選定を現在進めている。

 かつて石炭産業が盛んだった福岡県・筑豊地方では「ひよ子」や「千鳥饅頭」など、ロングセラーの菓子が生まれた。小田さんは、ミャンマーでも同様に、今後の経済発展とともに菓子文化も開花するとみる。また、ホテル退職から独立するまでの約6年半、製菓の専門学校講師を務めた経験もあり、ミャンマー人社員育成のための「学び舎(や)」を設立する構想も描く。

 小田さんは「ミャンマーは今後3年間で急激に変化するでしょう。そこで現地に溶け込んだ店と洋菓子を作ることができれば、僕らしいと思う」と話す。

【中山裕司】


Posted by hnm on 金曜日, 8月 16, 2013. Filed under , , . You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0

人気の投稿

.

2010 . All Rights Reserved. - Designed by