ミャンマー「光が差してきた」 民主化運動25年記念式






8日、民主化運動25年を記念する式典がミャンマー・ヤンゴンであり、最大野党・国民民主連盟党首のアウンサンスーチー氏も出席、演説した=杉本康弘撮影


【ヤンゴン=五十嵐誠】ミャンマーで1988年にあった民主化運動を記念する式典が8日、最大都市ヤンゴンで初めて開かれた。運動を指導した元学生活動家らの主催で、式に出席した野党党首アウンサンスーチー氏はさらなる民主化に向け、国民和解や憲法改正の必要性を訴えた。

8日は、民主化運動に多くの国民が加わる契機になった88年のゼネストからちょうど25年の記念日。国内での式典開催はテインセイン大統領の改革で政治的自由が広がったことで可能になった。

 式典にはスーチー氏のほか少数民族政党の代表、運動で命を落とした学生の遺族ら数千人が参加。元軍政高官だった与党幹部の姿も見られた。

 スーチー氏は「この国では治安維持を理由に抑圧する歴史があったが、国の発展には平和と自由の両方が必要だ」と指摘。国内和平と軍政が制定した憲法の改正を「実現しなければならない」と述べた。

 主催した「88年世代学生グループ」のリーダー、ミンコーナイン氏は計20年間の獄中生活を強いられた。取材に対して「軍政という闇の時代から今ようやく光が差してきた。強い心を持って闘えばいつか信念はかなうものだ」と感慨を語った。
朝日新聞社

朝日新聞デジタル

Posted by hnm on 木曜日, 8月 08, 2013. Filed under , , , . You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0

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