そう、これがミャンマーでの一般的な 『 感覚での修理 』 の実態です。 そして数日後にまたにじんできたら、 『 パーツが悪い 』 と言うような悪循環を繰り返すのです。
bcjpnok, bcjpnon, bcjpnoo, Ko Naing, MaungSoe 金曜日, 10月 16, 2015

ATフルード漏れ (A/Tミッションオイル漏れ)
FULLY CHECK のご依頼デス。
でその一場面。
ATフルードパンの接合面からATフルードがにじんでいます。

お客様にお伝えしたら即刻修理すべしと相成りました。
これは誰が見ても 是非を問わず のフルードパンガスケット交換。
と、思いきや、ガスケットはすれほど痩せていません、しかもご丁寧にシールボンド(液体ガスケット)まで塗ってあります。
にもかかわらずそのガスケットからにじんでいるんです。
で、ここからが一般的なミャンマースタイル。
にじんでいるガスケットを指差し、
『 GASKET MA KAUNG BUU !(ガスケッ・マ・カウン・ブー!) 』 (ガスケットがダメです!)
となり、
フルードパンを外してこれでもかと言わんばかりに古いガスケットを丹念にはがして新品のガスケットにさらにシールボンドを塗って取り付ける。
もうここで、損傷の出ていないガスケットからなぜ漏れているのかという部分から離れています。
これは必要以上に時間をかけて接合面をきれいにしさえして新品に交換すれば直るはずだ。
という感覚の元に行われる作業であり、
しかし、結果は同じことを復元させるだけでこれはもう、
お金をいただく修理ではなくなっています。
そう、これがミャンマーでの一般的な
『 感覚での修理 』 の実態です。
そして数日後にまたにじんできたら、
『 パーツが悪い 』
と言うような悪循環を繰り返すのです。
そしてこの痛んでいないガスケットからにじんできている原因は
どこかの工場でレバーを使って無理やりはがしたフルードパンの角が歪んで全面に渡って接合面の平面がでていなかったことでした。
今 とっても大事なのは基本、ベーシックです。

しかしながら、今度は日本のディーラーを始め、ATミッション本体はブラックボックスという観念により、
ATフルードさえ非交換を設定し、ATの不具合イコールリビルト交換という生産国ならではの日本独自の常識と違い、
『 物がなくて高い 』
というこの国では基本、分解が前提となります。
ちなみにATミッションでは
■シフトアップに違和感を感じたらバルブボディの分解。
■エンジンと同様にフルードパンの中にフィルターがある以上、フィルターを洗浄または交換して初めてATフルード交換。
となります。
この違いから
『 日本人はなんでもかんでも交換、交換だが、ミャンマーのメカニックはまず分解して悪いところを探す、これが本当のメカニックとゆうものだ。 』
というのが生まれ、
そしてこれがミャンマー人メカニック並びにミャンマーのお客様になかなか伝わらない原因でもあります。
でも実はコレ、日本でのガッサガサ修理工場であったフラットオートの私の感覚でもありました。
だからそれはわかるんです。
とってもわかるんです。
わかるんですが、やはりそれはベーシックの上にこそ成り立つ話なんです…。
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