こっちでこのバスに乗るのはなんやかんやで命がけなんだから。 私は時間もあるので、バスのカオスも渋滞も「しゃーないなぁ」でなんとかなるし、嫌なら高いけどタクシーに乗ればいい。 けど、ヤンゴン市民にとって、バスは大切な公共交通機関。毎日必死で生きている。 だからもうちょっと、なんとかならんもんかと、切に思う…。





バスの御作法 後編



ヤンゴンとハノイのバスについてお伝えしております。前編はこちらからどうぞ。


さて、ハノイバスでは、乗り込んだらチケットのお兄ちゃんが寄ってくるので、料金を払います。そしたらチケットを引き換えにもらいます。

料金を支払った証ですな。





ヤンゴンは、乗ると言うか、大抵満員なので、叫ぶおじさんに引っ張り上げてもらうと言った方が正しい。怯まず、乗り込みます。


乗り込むとすぐにハノイと同じく、胡散臭そうなチケットのおじさんを見つけ出し、料金を渡します。だいたい100か200チャット。その差が何かはよくわかりません…。


私は滞在しているホテルが田舎にあるので、バスで都心に出る際は200チャット渡すようにしてますが、100チャット戻ってくることもあったり、なかったり。


あ、チケットおじさんと言いましたが、チケットなんてもんはございません。
おじさんの目を見て

「払ったからな、ちゃんと覚えといてよ!」

とアピールしながら恩着せがましく料金を渡しましょう。


後は、バス乗車を楽しむのみ。
ん?楽しむ??


ハノイのバス車内。




これ、古めのバス。でもキレイなもんです。つり革なんて近代的なものもあるしね。

音楽やラジオなんか流れてますがそれもまた一興という事で。
真夏にWHAM!のLast Christmasが流れてた時はさすがにびっくりしましたが。


ヤンゴンはと言うと、とにかく車内は満員!!
持ってるバッグには最新の注意を。

そして、ミャンマーの悪しき習慣(と私は思っている)、噛みタバコを嗜む男性が車内にも多くいて、噛んでは人を押しのけ窓からペッペペッペと唾を吐く。

だから満員やっちゅーのに!やんなよ、そんなもん!(#`ε´#)
これには怒り心頭。

他には
鳥の串焼き貪るおばちゃん。

スマホ一台で狂ったように盛り上がる入れ墨の入った若者達…。

バス停御構い無しに乗ってくる人、御構い無しに降りていく人、人、人…。

言うなれば、

カオス

そして、


「降りますよボタン」らしき残骸…。




廃墟のような天井に、点かないのに着いてる蛍光灯。





運転席付近。ゴミ置場ではないです。






車内、空いてきました。
「どうぞ」と、隙間を空けてくれたけど…。





ガソリン積んでます。





カオスからの解放。




バスの天井だけ見てると、京都市バスの片鱗を見せる。

さ、目的のバス停が来たら、完全には止まらないバスから元気よく飛び降りましょう。




さて、このバスの状況を日本にいる友人に伝えたところ、

「安全って何?点検って?2年に1度の車検が、政府と車業界の陰謀か、国家的詐欺に感じるわ。」


と怒りの返事が。
確かに点検なんていつしたんやろね、このバス。それでも動いてるしね。


しかし、いやいや友人よ、「安全、点検」その概念、それが普通なんだよ。こっちでこのバスに乗るのはなんやかんやで命がけなんだから。


私は時間もあるので、バスのカオスも渋滞も「しゃーないなぁ」でなんとかなるし、嫌なら高いけどタクシーに乗ればいい。


けど、ヤンゴン市民にとって、バスは大切な公共交通機関。毎日必死で生きている。


だからもうちょっと、なんとかならんもんかと、切に思う…。



んなわけで、今回も戻って実感するんだろうなぁ、ハノイバスの快適さ。

ハノイのバスが快適⁈
なんちゅうこっちゃこの価値観。


日本帰ったら、カルチャーショックで毎日鼻血確定やな。



下矢印下矢印新参者です。よろしゅうおたのもうします。

Posted by hnm on 土曜日, 10月 17, 2015. Filed under , , , , . You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0

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