こっちでこのバスに乗るのはなんやかんやで命がけなんだから。 私は時間もあるので、バスのカオスも渋滞も「しゃーないなぁ」でなんとかなるし、嫌なら高いけどタクシーに乗ればいい。 けど、ヤンゴン市民にとって、バスは大切な公共交通機関。毎日必死で生きている。 だからもうちょっと、なんとかならんもんかと、切に思う…。
bcjpnok, bcjpnon, bcjpnoo, Ko Naing, MaungSoe 土曜日, 10月 17, 2015

バスの御作法 後編
さて、ハノイバスでは、乗り込んだらチケットのお兄ちゃんが寄ってくるので、料金を払います。そしたらチケットを引き換えにもらいます。
料金を支払った証ですな。

ヤンゴンは、乗ると言うか、大抵満員なので、叫ぶおじさんに引っ張り上げてもらうと言った方が正しい。怯まず、乗り込みます。
乗り込むとすぐにハノイと同じく、胡散臭そうなチケットのおじさんを見つけ出し、料金を渡します。だいたい100か200チャット。その差が何かはよくわかりません…。
私は滞在しているホテルが田舎にあるので、バスで都心に出る際は200チャット渡すようにしてますが、100チャット戻ってくることもあったり、なかったり。
あ、チケットおじさんと言いましたが、チケットなんてもんはございません。
おじさんの目を見て
「払ったからな、ちゃんと覚えといてよ!」
とアピールしながら恩着せがましく料金を渡しましょう。
後は、バス乗車を楽しむのみ。
ん?楽しむ??
ハノイのバス車内。

音楽やラジオなんか流れてますがそれもまた一興という事で。
真夏にWHAM!のLast Christmasが流れてた時はさすがにびっくりしましたが。
ヤンゴンはと言うと、とにかく車内は満員!!
持ってるバッグには最新の注意を。
そして、ミャンマーの悪しき習慣(と私は思っている)、噛みタバコを嗜む男性が車内にも多くいて、噛んでは人を押しのけ窓からペッペペッペと唾を吐く。
だから満員やっちゅーのに!やんなよ、そんなもん!(#`ε´#)
これには怒り心頭。
他には
鳥の串焼き貪るおばちゃん。
スマホ一台で狂ったように盛り上がる入れ墨の入った若者達…。
バス停御構い無しに乗ってくる人、御構い無しに降りていく人、人、人…。
言うなれば、
カオス
そして、


廃墟のような天井に、点かないのに着いてる蛍光灯。


「どうぞ」と、隙間を空けてくれたけど…。


カオスからの解放。

バスの天井だけ見てると、京都市バスの片鱗を見せる。
さ、目的のバス停が来たら、完全には止まらないバスから元気よく飛び降りましょう。
さて、このバスの状況を日本にいる友人に伝えたところ、
「安全って何?点検って?2年に1度の車検が、政府と車業界の陰謀か、国家的詐欺に感じるわ。」
と怒りの返事が。
確かに点検なんていつしたんやろね、このバス。それでも動いてるしね。
しかし、いやいや友人よ、「安全、点検」その概念、それが普通なんだよ。こっちでこのバスに乗るのはなんやかんやで命がけなんだから。
私は時間もあるので、バスのカオスも渋滞も「しゃーないなぁ」でなんとかなるし、嫌なら高いけどタクシーに乗ればいい。
けど、ヤンゴン市民にとって、バスは大切な公共交通機関。毎日必死で生きている。
だからもうちょっと、なんとかならんもんかと、切に思う…。
んなわけで、今回も戻って実感するんだろうなぁ、ハノイバスの快適さ。
ハノイのバスが快適⁈
なんちゅうこっちゃこの価値観。
日本帰ったら、カルチャーショックで毎日鼻血確定やな。