ミャンマーの車業界が、この感覚まで来る日が来るのかは疑問ですが、サービスというのに市場が目覚め始めたのは事実です。このサイクルの知識をどうやってヤンゴンの自動車販売店関係各位の皆様にご理解いただくか?ということが難しい。
bcjpnob, bcjpnoo, Han Sein, Htun Naing Myint, Nan Kham Mo Tun 木曜日, 8月 27, 2015
ヤンゴンで車が売れなくなってきた・・・
最近、車販売店さんたちからよく耳にするのが「車が売れない!!という話。
色々な売れなくなった条件もたくさんあるとは思いますが、私の今までの経験と偏見から考えてみると、今現在のヤンゴンの車両販売が急激に売れなくなってきている最大の理由はこんな感じではないかと思います。
ここ数ヶ月、車がヤンゴンで売れなくなった理由、買わなくなった理由は?
簡単に言うと、「車価格が高くなったから!」ということが一番大きな原因ではないかと。。。
まあ、他にも色々と原因が考えられるけど、これが一番じゃないかと思います。。。笑
ということで、車両代がなぜ高くなったか?という要因をいくつか並べて見ましょう。
今までの価格にこれらを全部足していったら、こりゃ、やっぱり買わなくなりますよ。
①チャット安により車両輸入価格がアップ。
当然、US$での仕入れ支払いです。チャットが続落。約2割ぐらい一気に今年に入って急激に安くなった為、簡単に言うと、車両販売価格が2割ぐらい高くなる!ということです。さらに、今後、ここ数週間では円高にもなってきてますので、ダブルパンチとなる可能性が今後も続くかもしれません。チャットの流れを見ていると、今後も厳しい感じがします。
② 車庫証明費用が高額に・・・
1月から輸入許可をもらったヤンゴン管区登録車両に車庫証明の取得が義務付けされた。
*車庫証明制度を実施したが、受け入れ側の準備不足などもあり、最高3ヶ月待たされるようになった。その為、車庫証明を一週間以内に取れる!という業者が現れる。最初の相場は約5,000円。その相場が、なんと10倍の約5万円から20倍の10万円にまで跳ね上がった。
約10万円まで跳ね上がった相場は、報道機関から叩かれたこともあり、現在の相場は5万円ぐらいで落ち着いてきているようです。これは、車庫証明は当初1週間ぐらいだったのが需要期になると下手すると3ヶ月かかるとういう話が出て、それで、ミャンマールールが発動。皆がやるので、さらにミャンマールールが上乗せ発動!という連鎖から、あっという間にそうなってしまったようです。人間の欲深さです。笑
ミャンマールールとは?皆さんご存知の通り、ミャンマーだからです。
その金額がいかほどのものかは不明。恐らく、ここが上がったのが原因。。。
*車庫が無い!
ヤンゴンのマンションなどに車庫が付いているという物件はまだまだ少ないので、当然、そこに住む人々は、今までアパートの前などの路上駐車。そこに、車庫証明の義務化・・・。
予想通り!土地を持っている地主さんたちは、車庫証明の許可を出す為に多額の金額を要求。すべてがこの調子です。これ以上は流石に無理か?となると・・・・さらに儲けようと思った地主さん達がどうなるか??
・車庫証明と言えば、「車庫飛ばし」。1台分の車庫で何台も車庫申請するということ。
ヤンゴンの土地の所有者が、高額な金額で1台分の車庫証明許可書を売る。当然、何台も・・・。
一説に寄れば、現在の相場は、1台分が約5万円という話。(4月から車庫飛ばしが横行した為、登録された車両がちゃんと止められているかの抜き打ち検査をするようになった。その為、車庫飛ばし規制に恐れた地主が車庫証明書を出せなくなったというのも売れなくなってきた要因の一つといわれている)
まあ、この2つだけでも、たとえば販売価格が200万円の車だと、250万円ぐらいになってしまった訳で、これだったら、確かに売れなくなるのは当然といえるでしょう。
他の要因としては・・・
③ 中古車販売店の数が増え過ぎた。
私から見たこの国の特徴として、儲かる!と思うと、知識やノウハウが無くても、どんどん同じ店が増える!ということ。新しく出来たお店も他店と差別化するのではなく、コピーしたような感じ・・・・当然、そうなると競合店が増え、売れなくなったのは需要を超え始めたということでしょう。その為か、最近は、展示車両が綺麗に洗車されている車屋さんが増えてきました。これも、競争が激しくなってきたことを裏付ける話。お客さんから見た目を少しづつ気にし始めたということでしょうか。売ってやる!から買いませんか?に替わってきたのかもしれませんね。
④ タクシー登録に規制が入った。←これはあくまでも私の主観です。実際は解りません。
増えすぎたタクシー。車両販売をリードしてきたタクシー。そのタクシーの台数を制限する為に、登録制度を4月から変更されました。車両に関しては、一般車からタクシーに変更することが出来なくなりました。また、タクシーから一般車両への変更も。(最初からタクシー登録されている車両は除く) ヤンゴンでは総台数約8万台が走るタクシー。これも一つの要因か?
そのほかにもたくさん理由がありすぎます。まあ、そのうちご紹介すると致します。
「お客様の「笑顔」を頂く」
お客様の笑顔が溜まれば、会社も笑顔。社員も笑顔。そして、笑顔がまたお客様に戻っていく。。。ミャンマーの車業界が、この感覚まで来る日が来るのかは疑問ですが、サービスというのに市場が目覚め始めたのは事実です。このサイクルの知識をどうやってヤンゴンの自動車販売店関係各位の皆様にご理解いただくか?ということが難しい。
そんな訳で、お客様からどうやったら支持してもらえるお店になるのか?というものを、SATなりに、新たな企画を只今考え中。まあ、提案してもやってくれないでしょうが。。。
もし、誰かがやって大成功したら、われもわれも!っていう物まねが得意なのもこのミャンマーの特徴でもありますので、地道にご説明していくしかないと思う今日この頃です。
SATのこの企画、SAT自体の利益は殆ど無いんですが、これもまた自動車社会では大切な事を学んで欲しいという気持ちから・・・笑
● 基本的に,、人は「理解」できないもの、知らないものは必ず「ノー」という!!
特に、Win-Winという関係を結ぶのに苦労するこのヤンゴンでは、どうも自分の利益よりも相手側の利益が気になって仕方が無いようです。
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Posted by hnm
on 木曜日, 8月 27, 2015.
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