世界寄付指数でミャンマーは世界一
(11月20日発行の7 DAY DAILY日刊紙より)
2014年版の「世界寄付指数」(World Giving Index)によると、「他の人のために与える行動を最も多く行った国」のランキングにおいて、アメリカとミャンマーが同率1位になったことがわかった。
イギリスのチャリティー団体「Charitable Aid Foundation(CAF)」が11月18日(現地時間)に発表したこの指数は、人々が行う寄付の全体像を明らかにするために、過去1カ月以内に、
「金銭的な寄付を行ったか」
「ボランティア団体の活動に参加したか」
「見ず知らずの他人を援助したか」
という3つの項目についてアンケート調査を行い、その平均値に基づいて国ごとのスコアを算出したものである。
この調査によると、世界の経済大国であるG20の中で、寄付指数の上位20カ国に入った国はわずか5カ国だったという。
(上位20カ国に含まれる先進国は、上位から順に、アメリカ、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、オーストラリア、イギリス、オランダ、アイスランド、オーストリア、デンマーク)。
世界的に見ると、見ず知らずの他人のために自分の時間を割いたり、ボランティアを行う人は増加しているが、金銭的な寄付を行う人の割合については、わずかな減少がみられる。
この低下の原因は、世界の国内総生産(GDP)成長率の低下に関係していると考えられる。
世界寄付指数でアメリカと同率で世界1位になったミャンマーでは、国民の91%が金銭的な寄付を行っている(この率は世界1位。さらに、ボランティア指数も51%で世界1位)。
これには、国民の間に深く根ざした伝統的な慈善の精神が影響していると考えられる。
ミャンマーにはおよそ50万人の僧侶がおり、上座部仏教では「ダナ(布施)」という慈悲の心が重要な役割を持っている。
マレーシア、スリランカ、トリニダード・トバゴなど、発展途上国や所得水準の低い国々の一部も、上位20カ国に入っている。
また、135カ国のうちワーストはイエメンで人口の3%しかボランティア活動や他人に対する協力を行っていないことがわかった。
(全訳終わり)
世界で最も裕福な国、アメリカが第1になるのは当然としても、最貧国のミャンマーがアメリカと並びトップになるのは本当に(本当に)驚くべきことです。
とにかくミャンマー人の寄付、他人を助ける、協力する姿勢には頭が下がります。
寄付行為は主に寺院、パゴダ、僧侶に対するものがほとんどだと思いますが、水掛け祭りやダディンジュの祭りのとき「ストゥディタ」という食べ物を無料で振舞う習慣がミャンマー全国で見られるのもすごいことです。
また、自分の誕生日に食事やお菓子を振舞うというのもミャンマー独特のものでしょう。
路上で物乞いをしている人にお金をあげている光景も頻繁に見られます。
この調査を見るかぎり、ミャンマーは世界の中でも素晴らしい国だなあと改めて見直しました。
そういえば、ブログ主の自宅で働いているメイドさん、もらっている給料は全部、家族に仕送りしているそうです。
よく行くマッサージ屋のマッサージ嬢も給料のほとんどを家族に仕送りし、母親や弟4人、妹1人を養っているそう。(父親は病死)
彼女が言うには、自分が仕送りするお金で家族が食べて行けることが嬉しいのだそうです。
この調査では日本は総合90位だったそうです。
日本の場合は、政府レベルで発展途上国に多額の援助していますから、納税者である日本国民がミャンマーの人たちに寄付をしていると考えることもできます。
それに、ボランティア活動している人も多いように思えますが、日本全体から見ればやっぱり少ないのでしょうか。
今回の調査結果の数字をそのまま信じるのは危険ですが、ミャンマーの1位というのはかなり信憑性があるように思います。
やっぱりすごいぞ、ミャンマー!!
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