エアバスがヘリ売り込み、資源・観光業界に
bcjpnob, bcjpnon, bcjpnoo, Han Sein 火曜日, 9月 02, 2014
航空機製造世界大手の仏エアバスは、ミャンマーでヘリコプター需要が拡大すると見て、売り込みを強化する。25日付ミャンマー・タイムズによると、エアバス・ヘリコプターズの東南アジア担当副社長ライオネル・シナイ・シネルニコフ氏は、「成長する石油・ガス産業向けを中心に、観光業向け需要にも期待している」と語った。
資源開発が活発化する中、業界向けに主力のヘリ「EC225」を売り込むほか、旅行業者向けにヘリを貸し出す予定。同機は最大時速200キロで飛行でき、乗客7人を乗せることができる。
シナイ・シネルニコフ氏は、中部マンダレー管区の歴史都市バガンで遺跡上空を飛行する熱気球観光ツアーが人気を呼んでいることに触れ、「ヘリコプターは(熱気球と比べて)途中着陸が容易で、天候や風の影響も受けにくい」と強調。ヘリの観光需要に期待を示した。
観光業界もエアバスの動きを歓迎している。ミャンマー国際航空(MAI)のアエ・ミヤ・ター・ゼネラルマネジャーは、「ヘリコプターツアーが実現すれば、これまで行きにくかった場所を訪れる新サービスを提供できる」と期待。「傷病者の輸送や近距離の商用、救助活動向けにもサービスを提供できる」との考えを示した。
エアバスの子会社エアバス・ヘリコプターズは、1992年設立の前身ユーロコプターが改称され、今年1月に誕生した。現在は世界150カ国で1万2,000機が利用されている。シンガポールに保守センターがあり、ミャンマーに拠点を開設するまでは、バンコク支店がミャンマー向けサービスを担う。