「タインダー」というミャンマー語の辞書的な意味は確かに「少数民族」で正しいのですが、外国人に対し「自国民」という意味もあります。




「タインダー」の誤訳が多い



下の記事はあるニュースサイト(フリーペーパー)に出ていた記事です。



経済貿易省貿易振興局のトーアウンミィン局長は、ミャンマー国内の外国企業の営業権に対しWTO規則を基にすると述べた。

WTOに加盟しているミャンマーでも貿易における自由競争を保障するためとみられている。

ただし、ミャンマーの少数民族は資本力・技術力で外国には太刀打ちできず、少数民族が仕事をしている分野では一定の規制が必要となる。



(抜粋終わり)


なんだか変な内容です。


これは「タインダー」というミャンマー語の誤訳が原因です。


「タインダー」というミャンマー語の辞書的な意味は確かに「少数民族」で正しいのですが、外国人に対し「自国民」という意味もあります。


ですから、後半の部分の正しい翻訳としては、


ただし、ミャンマーのローカル企業では資本力・技術力で外国企業に太刀打ちできず、ミャンマーのローカル企業が行っている分野の事業では(外国企業に対し)ある程度の規制が必要となる。


とすれば、意味がよくわかるでしょう。


それから、前半の文章もなんだかよくわからないので、以下のように分かりやすいように訳してみました。



経済貿易省貿易振興局のトーアウンミィン局長は(現在禁止されている)外国企業による貿易業務の解禁について、WTOの基準に沿って検討すると発言した。


この発言はWTOに加盟しているミャンマーにおいても貿易の自由競争を保障するためとみられている。


ただし、ミャンマーのローカル企業では資本力・技術力で外国企業に太刀打ちできないため、ミャンマーのローカル企業が行うことができる分野の事業では(外国企業に対し)ある程度の規制が必要となる。



とすれば、意味がよく通じるのではないでしょうか。


さて、外国企業による貿易業務が本当に実現するのでしょうか。


私は、かなり困難だと見ていますが。。。。。


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Posted by hnm on 月曜日, 9月 15, 2014. Filed under , . You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0

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