米イスラエル首脳会談、イランめぐり核開発検証では一致も制裁強化で温度差
bcjpnob, bcjpnon, Htun Naing Myint 火曜日, 10月 01, 2013
ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相(左)と会談したオバマ米大統領=30日、米ワシントン(ロイター)
【ワシントン=小雲規生】ロウハニ大統領が対話姿勢を打ち出しているイランの核開発に関し、オバマ米政権とイスラエルの温度差が表面化している。オバマ大統領とイスラエルのネタニヤフ首相は30日、ホワイトハウスで会談。ネタニヤフ氏がイランへの経済制裁強化に言及する一方、オバマ氏は慎重な態度を示唆した。両首脳はイランの核開発目的の検証の重要性などでは一致したが、経済制裁強化をめぐる立場の違いは両国関係の先行きに影を投げかけている。
ネタニヤフ氏は会談後、記者団に対し、イランへの圧力は「継続されなければならない」と主張した。イランが対話姿勢に転じたのは国際社会からの軍事的圧力や経済制裁があったからだとし、イランが対話と同時に核開発を続ければ、「経済制裁は強化されるべきだ」と述べた。
一方、オバマ氏はネタニヤフ氏が視野に入れる経済制裁強化には言及せず、ロウハニ師が核兵器開発を否定し、欧米と対話の用意があるとしていることに、「言葉だけでは不十分だ」と指摘。イランの国際規範に従う意思が真剣なものかどうかを見極めるとするに留まった。カーニー大統領報道官も同日の記者会見で、経済制裁強化では明言を避けた
半面、オバマ氏はイランの核兵器保有を認めないことや、経済制裁緩和にはイランの核開発の目的などに関する「最高水準の検証」が必要との認識でネタニヤフ氏と一致したと強調。「軍事行動を含めた対応」をとる用意があるとも述べ、イスラエルの立場に配慮した。
しかし、経済制裁強化には同調しなかったことは両首脳の意見の食い違いを浮き彫りにした。
オバマ氏とネタニヤフ氏は、イスラエルとパレスチナ自治政府の和平交渉での国境画定問題をめぐり対立し、「凍りつくような関係」とも報じられたこともあった。
今年7月にはイスラエルがパレスチナとの和平協議再開に応じ、米国との関係改善がアピールされたが、外交解決を積極的に追求したいオバマ氏とイランやパレスチナへの警戒を緩めないネタニヤフ氏との根本的な意見の隔たりは大きい。核開発や中東和平の交渉が難航した場合、オバマ氏とネタニヤフ氏の対立が激化する懸念もある。


